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サウジアラビア ⑭近場の楽しみ [中東の記]

車で5分も走れば海岸に出た。海のすぐ向こうはバハレーン、更にその先アラビア湾の向こう岸はイランだ。海岸は遠浅で波はいつも穏やかだった。風景自体は見事なまでに殺風景で茫漠と浅海が広がっているだけだが、砂漠の中で途方にくれるよりもそんな海岸で呆然としている方がよほど気持ち的には落ち着くことができた。

潮干狩り.jpg
(潮干狩り海岸)

日本を遠く離れていると不思議なものでこのような海岸に佇んでいると、何となく想いが遠く日本に向かうことがある。この海が日本に繋がっている、あの月は、星は日本で見るのと同じものだと思うだけで心が落ち着いてくる。しんみりとしてくる。不思議なものだ。
その昔、バグダッドの日本人学校運動会で子供達と在留邦人が集まり全員で「ふるさと」や「早春賦」を歌って胸にこみ上げてくるものがあったことを思い出したりする。

潮干狩り-1.jpg

近場での外出と言えば、フラミンゴのやって来る海岸での潮干狩りは子供達にとって楽しみだし、凡そ動物園とは言い難いような「動物園もどき」であっても特に小さな子供達にとってはそれなりに楽しい外出チャンスだったと言える。

動物園.jpg
(くたびれた?らくだ)

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(一応動物園の檻)

動物園-2.jpg
(行儀の悪いらくだと記念写真?)

街中には小さな貴金属店が多数あった。夕食後の涼しい時間帯に家族でショッピングに出かけた。買わないまでも金銀細工物や宝石を見て廻るだけでも結構楽しかった。この国に限らず中東各国や、アジアでもミャンマー、バングラ、カンボジア等では、金の値打ちは基本的に重さにありデザインや装飾はあまり意味を成さなかった。従い18金の指輪の一部を切断して目方で店に買い取ってもらう人達も頻繁にいた。

中東の夜の商店街は賑やかだ。誰しも昼間の酷暑は極力外出を避けて夜になると街に繰り出してくる。特に海外からの出稼ぎ労働者は日中の仕事から解放され街中に繰り出すだけでも娯楽代わりの楽しみになるようで、取引先日系合弁企業も夕食後に宿舎から街中への定期バス便を毎日出していた。特にラマダン期間は深夜まで賑わっていた。




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